冒頭のコトー来島シーンに始まり、島に生きる人達の描写、命を見つめる目線、島に流れる大きくもゆるやかな時間……等々、僕が漫画で表現しようとしていた全ての要素が、きちんと文字で描かれており、二重の意味で感動を覚えました。読み物そのもに対する純粋な感動と、脚本の吉田紀子さんは僕の作品をここまで読み込んでくれたのかという感動です。(山田貴敏)
一昨年オンエアされ、平均視聴率22.1%を記録した国民的テレビドラマ「Dr.コトー診療所2006」。その感動のシナリオを一冊の単行本にまとめました。同作品で第15回の橋田壽賀子賞を受賞した吉田紀子さんは、倉本聰氏の「富良野塾」の2期生であり、今や代表的脚本家の一人。原作漫画のテイストにオリジナルのキャスト、エピソードが加味され、一読するだけであの数々の感涙シーンがよみがえります。漫画でもテレビでもない活字によるコトーの世界をご堪能ください。 |